ここでは、実践Java入門3. JavaのHello Worldアプリの作成と実行で作ったHello Worldをベースに、Java基本的な文法、コメントと標準出力について紹介していきたいと思います。
Hello Worldの解説
まず実践Java入門3. JavaのHello Worldアプリの作成と実行で作った成果物を確認しましょう。
次のようになります。
まずクラスについて、実践Java入門4. Javaのクラス、フィールド、メソッドで紹介したように、ここの1行目と8行目が基本形になります。
Javaの場合ファイル名とクラス名を一致させる必要があります。
public class HelloWorld {
}
次に3行目と6行目にあるのはメソッドです。ここではmain()というメソッドになります。
「public static」は修飾子というものになり、このメソッドはどこからアクセスできるか、どのように使えるかを決めるものです。
その後ろに続いてる「void」は戻り値、「main」はメソッド名、「String[] args」は文字の配列の引数であるargsというものになります。
戻り値や引数など難しい名称は一旦置いといて、ここで大まかにとあるブラックボックスがある場合、上からargsというものを入れたら、下からvoidが出てくるとイメージしてもらえばOKです。ちなみに、voidは英語という無という意味ですので、ここはブラックホールみたいに、何も出てこないという意味になりますが、何かを出したい場合は、このvoidを別の型に変えてあげればいいです。
続けてメソッドの中身を見ていきましょう。
この章では、実践Java入門3. JavaのHello Worldアプリの作成と実行に出てきた例をもとに、Java基本的な文法、コメント、標準出力について紹介します。
4行目にある「// TODO 自動生成されたメソッド・スタブ
」はコメントです。
ここはどんなことをやっているかなどの説明を書いたりすることができます。
コメントの書き方は2種類あります。
一つは上のようにスラッシュを2本「//」を行の一番先頭書きます。そうしますと、そこより後ろは全部コメントという意味になります。
もう一つは、次のようにスラッシュとアスタリスク(*)の組み合わせです。
/*
コメント1
コメント2
*/
特徴として、「//」の場合、一行だけコメントになりますが、「/* … */」の場合は「/*」 を始まり、「*/」を終わりとして、複数行あっても問題なく、その間にすべてコメントとして付けることができます。
IDEにはコメントをつけるショートカットを用意されており、そのショートカット使うことで「//」を付けたり、外したりすることが簡単にできますので、基本「//」を使うと覚えておくといいと思います。
最後に5行目になります。「System.out.println(“Hello World!”);
」は標準出力に「Hello World!」という文字列を表示する処理です。
標準出力とは?出力があるということは、その反対の入力もありますよね?!
はい、その通りです。標準入力と標準出力を説明するために、Windows環境では「コマンドプロンプト」を使って説明したほうが分かりやすいと思います。
スタートメニューを開き、検索欄に「cmd」 を入力すると、次のように「コマンドプロンプト」が結果に表示されると思います。「開く」を選択してコマンドプロンプトを立ち上げます。
コマンドプロンプト立ち上がったら、「dir」を入力してエンター押しますと、次のように結果が表示されると思います。
※dirは今現在フォルダにあるファイルやフォルダの一覧のコマンドですので、実際表示された結果はこちらと異なるはずですが問題はありません。
上記行った操作は、「dir」コマンドを標準入力に入れ、現在フォルダにあるファイル・フォルダ一覧を標準出力に表示するの一連になります。
なので、元ソース5行目の話に戻しますと、「System.out.println(“xxx”);
」と書くと、コマンドプロンプトで実行した場合は、それが上のように「xxx」の部分が表示されるという意味になります。
このような出力は、プログラム実行途中経過はちゃんと自分の狙い通りになっているかどうかを確認するためによく使われます。
ここで注意点2つあります。
- 大文字小文字は区別されますので、しっかり正しい文字で書きましょう。
- 文の最後は「;」で終わるようにしてください。そうでなければエラーになります。
まとめ
ここまでで、Javaの基本的な文法、コメント、標準出力について紹介しましたが、いかがでしょうか。概念的な部分が多いため、難しいと感じるかもしれませんが、慣れれば大したことありませんので、ここは細かく分からなくても、ふ~んといった感じ進めて問題ありません。
次は「変数とデータ型、演算子」です。
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