ここでは、Javaの変数とデータ型、演算子について紹介します。
変数
変数を説明するために、実践Java入門3. JavaのHello Worldアプリの作成と実行で作ったHello Worldに次の7~11行のように追加します。
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
// TODO 自動生成されたメソッド・スタブ
System.out.println("Hello World!");
int amount;
amount = 1000;
int transfer = 2000;
int total = amount + transfer;
System.out.println("total: " + total);
}
}
全体はこんなイメージになります。
ここでは銀行の処理をイメージしていただきたいです。残高(amount)が1000円あり、その口座に振込(transfer)で2000円入ってきました。そしたら総額(total)いくらにあるかを計算して表示する処理です。
上記説明中にあった残高を意味する「amount」や振込金額を意味する「transfer」、総額を意味する「total」を変数と言います。
変数の宣言方法は7行目のように
データ型 変数名;
だけの場合と、9行目のように
データ型 変数名 = 初期値;
宣言と初期値を同時にやってしまう方法があります。
どうして変数なんか必要になるかと言いますと、まず変数をバケツとしてイメージしていただき、その中に入るデータを水として考えてみてください。本当は水が欲しいですが、バケツがないと、扱いづらいですよね。それと同じことをプログラミングの中でも言えます。
データ型
変数の宣言方法について紹介した「amount」や「transfer」の前にある「int
」はデータ型の一種であり、整数を意味します。他にもたくさんデータ型ありますが、詳しくは初級編で紹介します。
なんでデータ型を気にする必要あるかと言いますと、上記バケツと水の例を流用して説明します。おうちには水入れ物の種類や数に限りがあるように、パソコンのメモリ容量やCPUリソースなどに限りがありますので、目的によって効率よく水を運ぶには、適切入れたい量やものによって適切なサイズのものを選ぶ必要があります。
飲むぐらいのようだったら、コップで十分でしょうし、トイレを流すならバケツが良いでしょう。また、2Lある水では普通のコップに入れたら溢れてしまいますので、ある程度大きいバケツが必要になります。
このように、水の入れ物を選定するように、プログラム作成するとき、変数のデータ型を選定する必要があります。ポイントとしては、上記水の例にありましたように、①用途に合った型を選びます。②データを入れられる十分な大きさのある型にする必要があります。
①について、例えば数値ならデータ型として「int」がよく使われますし、文字ならデータ型として「String」がよく使われます。
②について、例えば同じ数値の中でも「int」以外に「long」があり、「long」が表現できる大きさが「int」より大きいため、「long」を「int」に入れたら、水があふれるようなことが起きる可能性があります。
演算子
演算子とは、足す、引く、掛ける、割るというような記号のことを指します。四則演算以外にも他の演算子がありますが、ここでは10行目にある「amount + transfer」の「+」のことを演算子と言ってるんだなと理解していただければ問題ありません。もちろんここの「+」を「-」や「*」、「/」にすると、引き算や掛け算、割り算もしてくれます。
また、既にお気付きかと思いますが、11行目のカッコ内ある「”total: ” + total」にも「+」記号があります。この場合「”total: “」は文字列であるため、足し算ではなく、文字列をつなぐ処理となります。
追加したHello Worldを実行すると、以下の結果がコンソールに表示されると思います。
Hello World!
total: 3000
この結果にある「total: 3000」を見てお分かりかと思いますが、11行目の処理は「total: 」の後ろに、残高と振込を足し算の総額の数値である3000をくっ付けて表示してます。
まとめ
いかがでしょうか。プログラムは難しいと思われるかもしれませんが、1行ずつ、一つずつ見ていきますと、プログラムで考えてること、やってることは、日常生活でも普通に考えてること、やっていることあまり変わらないと思いませんか。
こういう小さいことの積み重ねで複雑なシステムになるだけです。
次は「条件分岐(if-else)」です。
コメントを残す